位置決め

08年6月、雑木林のどの場所に建てるか、位置を決めることになった。
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都会の狭い敷地内では、否応なしに建てる場所が決まってしまうけれど、ここではそんな制約がない。
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敷地内で一番平らな部分にすることは、最初から決まっていたけれど、
窓からの眺望を想像しながら、何度もラインを微妙に動かしたりした。
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私はなるべく伐りたくなかったけれど、伐採する木・残す木も決めていった。
家のそばに残した木は大きく育ち、何年後かには、家を脅やかす存在になるらしい。
現に、近所では、その後庭の木を伐採してしまうところが多かった。

また、土壌調査の結果が、あまり良好なものではなかった。
この土地は、何十年もの腐葉土が積み重なり、それが柔らかな地盤を形成していた。
畑にはもってこいの土だったけれど、ここは重い建物が載る場所。 ちょっとそれでは困るのだ。

まあ、掘ってみてから補強するか決めましょう、ということでドキドキだったが、
結果は、黒い腐葉土の下に硬い粘土質が出てきた。
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ここまで掘れば大丈夫でしょう、と言う基礎を作ってくれる業者の言葉にホッとしたのだった。
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# by nasutombo | 2009-12-21 23:03 | 建築綴り | Trackback

ベンチ

設計中でも、せっせと那須の土地には通っていた。

畑の真ん中に、大きな山桜の木があった。
春になるとオフホワイトの優しく可憐な花をつけた。 ソメイヨシノばかり見ていたので、なんだか珍しかった。

でも畑の日照を妨げたり、虫がついたりして、野菜作りにとっては邪魔者扱いになり、とうとう伐ってしまった・・・。
あとから来た人間の都合で命を絶ってしまったことに、申し訳ない気持ちにもなった。

その桜の木で、オットがベンチを作ってくれると言う。

まず、チェンソーで真ん中を切っていく。
けっこう太い幹だったので、刃が届かずタイヘンそう。
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ようやく二つに分けられた。
デコボコな表面を、チェンソーでなでて滑らかにする。

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足は、細い幹の部分を使った。
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さあ、出来上がった♪
こんな素朴なベンチがふたつも出来て、遠く田んぼを見わたせる場所にセットした。
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こうやって、人間の都合で伐られてしまった木が、
同じ土地で、また違った生き方をしてくれることに、なんだかホッとした。
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# by nasutombo | 2009-12-17 23:12 | 手作り

打ち合わせは続く。

その間も、打ち合わせは続いていた。

東京の家作りの時はMさんひとりだったけれど、今度は所員のHさんもいっしょだった。
若い女性が加わることで、綿密でかつ華やかな打ち合わせにもなったような気がした。

昼前の我が家の打ち合わせに、蕎麦打ちをやったりもした。
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(手前の蕎麦は夫が切ったもの。かなり太い・・・)
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居酒屋での打ち合わせだったり、Mさんの山荘に泊めてもらったり、忘年会やお祝い会を兼ねたり・・・。
4人とも飲兵衛なので、毎回、打ち合わせ後のアルコール談義が楽しかった。
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当初の模型やスケッチはこんな風。
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そして最終的に決定したものも、ベースは変わらなかったように思う。
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実際の家は物見台が無くなったり、異なるところもあるけれど、シンプルでなかなか良かった。
夫婦ふたりだけの、平屋の小さな家・・・。
Mさんは、”稲穂の海に出航する船” のイメージ、と言っていた。

こうやって、着々とセカンドハウス着手の日が近づいてきた。
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# by nasutombo | 2009-12-13 22:22 | 建築綴り

いよいよ製材

07年10月、杉を伐採し葉枯ししてから早8ヶ月たった。
これ以上その場に置いておいても、あとは虫のえさになるだけだった。
で、いよいよ紹介された製材工場で、その形を変えることになった。

こうしてみると、ほんとうに立派な杉の木だ。
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Mさんの計算された指示通りに、いろいろな太さに製材されて機械から出てくる。
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その木肌の美しさに、一同感嘆の声があがった。
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八溝杉はピンク色の肌が美しく、この色合いは杉のなかでも評判らしい。
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写真ではその色が鮮明にならなかったけれど、なかなかのもので嬉しくなった。
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大黒柱も立派な材がとれた。
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杉のいい香りに包まれて、こんな家づくりができる幸せをつくづく感じるのだった。
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# by nasutombo | 2009-12-13 10:35 | 建築綴り | Trackback

杉の葉を落とす。

数ヶ月たって、葉枯し状態だった杉の枝を落とした。
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改めて見ると、なかなか素直な木で、
業者も、こんないい状態の杉の木は珍しい・・・としきりに言っていた。
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生まれ育った場所に横たわっている姿に、なんだか感傷的になったりした。
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終わってから、この伐採業者が「落ち鮎」食べに連れて行ってくれた。
とっても大きな鮎を食べきれないほどたくさんご馳走してくれた。 美味しくなぁ。
この人とは、道を作ってもらって以来だから、もう何年のつきあいになるだろう。
太っ腹の豪快な人で、どこに行っても人気者だった。

その場所を囲むように、新築の薪ストーブを夢見て、せっせと薪作りにも励んだり、
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アプローチの土留を作ったりした。
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# by nasutombo | 2009-12-13 09:42 | 建築綴り