まず作ったのは・・・。

翌月からは、毎週のように那須に通った。
これからの作業をメモ書きにして、少しずつ結果があがるのが楽しみだった。

で、最初に夫が作ってくれたのが「郵便ポスト」
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我が敷地は公道から上がるように進入路があるけれど、道路と間違えて入ってくる車があるらしい。
それで、車一台分上がったところに支柱を立てて、細い「バー」を渡し、その右側にポストを乗せた。
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支柱は残っていた杉の木を使い、ポストの色は外壁に合わせ、ネームは息子がマンガチックに描いてくれた。
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都会の家と違って、お隣との境界は明確に仕切ってないけれど、
ここだけは ”これから先はダメよ” の意思表示ができた。
ちょっと曖昧に、我が家を守ってくれるような存在になった。
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# by nasutombo | 2010-01-25 23:21 | 手作り

竣工

09年1月31日、やっと出来上がった。
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構想9年・・・念願の「週末田園暮らし」がようやくここで始まる。
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これからは、
草刈りや畑作業を終え、レジャーシートの上でブヨに刺されながら着替えなくてもいい。
トイレに行きたくなっても、困らない。
とつぜん雨が降ってきても、狭い車の中に避難しなくていい。
汚れた手もすぐに洗えるし、水も飲める。 
お昼には温かな食べものがとれる。
音楽も、大音響で聴ける。 
長年の憧れ、ターシャのような暮らしに近づける。

・・・数えきれないほどの嬉しさがこみ上げてきた。

使われた材は、この場所に100年以上かけて育ってきた杉。 まさに地産地消の世界だ。
目の前にそびえ立っていた木が、今またここで生きていく。 
木は加工されても、今まで生きてきた年数と同じ期間を生きつづけるとか。
これから、きっと私たちを守ってくれるに違いない。

この敷地は、東は田んぼ、西は夏の西日を避けられる雑木林、と変化がある。
それにあわせるように、ゆるやかな丘に建つ家は、四方のイメージがそれぞれ異なっていて面白い。
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室内は都会の家に比べ開放的で、シンプルで、一見山小屋風でもある。
やさしい家だと思う。
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この日は、奇しくも私の○○回目の誕生日だった。
でも、私の性格のなせるわざか、なんと台風並みの大荒れの天気になってしまった。
(写真は翌日撮ったもの)

でも、この大雨のおかげで雨漏りの場所を発見できたのだった。
晴れの日だったら、留守中の雨降りだったら・・・と考えると、感謝ものの天候だったのかもしれない。
オープンハウスで来られた方々にはお気の毒だったけれど。
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ありがとう、Mさん&Hさん、そして多くの職人さん。
いい家になったね。
今度は、きっと気に入ると思うわ。

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# by nasutombo | 2010-01-18 23:10 | 建築綴り

塗装をやってみる。

ローコストの家が希望だった。
すでに、あの60本もの杉を建築材にしただけでも費用がかかっている。
でも私たちの要望はどんどん膨らんでいき、また木窓なども手作りとなると、現実的は難しかった。

で、せめて自分たちで出来ることはやってみよう、と
塗装の一部を自前でやることにして、数十万円を浮かせることにした。

工務店の土場に通って、外壁の板を塗ったり、
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現場のデッキを塗ったり。
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また、結局工期も1ヶ月延びてしまったので、お正月休みも塗装作業をするはめになった。
恒例餅つきも夫だけが参加して、私はひとり黙々と塗っていた年末だった。
冬のさなか、外での作業は寒くてきつかった。

床の部分は最後の工程で、二度塗りしたのは引き渡しが終わった翌日だった。
この日はMさんとHさんも手伝ってくれたが、
なんと、その数日前にもこっそりふたりで床塗りをしてくれたらしい。
その事を知って、けっこう感激した。
気さくに話もできない大建築家じゃなくて良かった、とつくづく思ったのだった。
(ま、薪ねだりの魂胆があったとしてもね。 ^^)

終わってみて、素人にはけっこう大変な作業だったけれど、
ほんの少し家作りに加われたことに、満足している。
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# by nasutombo | 2010-01-17 00:26 | 建築綴り

その間に。

工務店に預けてある材で、カウンターやテーブル・棚などに使う用材選びをした。
これも、自前の材を使う家作りならではの楽しい時間だった。
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厚くて木肌のきれいな材を選ぶと、棟梁が年輪が密じゃないから良くない、と言う。
私たちはそんな事に気がつきもしなかったが、さすが長年木を扱ってきた職人さんだ。
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そうやって、ああだこうだと迷ったことも、今ではとても懐かしい。

いまは市場で安価になってしまった杉材だが、年輪の詰まった分厚い板はみごとだった。
たぶん、製材工場でもなかなか見ることのないものかもしれない。
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壁は漆喰。
ある日には、どんな塗り方をするのか、左官屋さんが見本を持ってきてくれた。
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この塗りならどんな感じになるのか・・・イメージがなかなかふくらまなかった。
全体的に木面があらわな室内なので、ハケ跡がうるさくないほうがいいだろう、
と、おとなしめの塗り方にしてもらったけれど、これは物足りなかったかも。


秋から冬にかけて何度も現地に通い、そのたびに大量の写真を撮った。
大工さんも増え、進化していく建物を見るのがとても楽しい日々だった。


その間に、建築家のMさん達と、落ち葉焚きで芋を焼いたり、薪作りや薪集めに行ったり
Mさんの山荘で飲み会をしたり・・・
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打ち合せ以外に、楽しい時間のおまけもあったのだった。
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# by nasutombo | 2010-01-14 23:46 | 建築綴り

工期は?

さて、工事は順調に進んだか、と言えばそんな事は無かった。

最初の数ヶ月は、いつも棟梁がひとりっきりだった。
ひとりでは効率が悪いだろうなあ、とちょっと不安になった。
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訊けば、他の現場が遅れているのだとか・・・。
この工務店は工期が伸びるのが常だと聞いてはいたけれど、
できれば、新年は新しい家で迎えたい。
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そんな気持ちが伝わるのか、
冬が近づいて日も短くなり、大工さんは電気をつけてまで頑張ってくれてた。

敷地でヤブを整理していた夫が、夕方になって焚き火をした。
電灯の明かりと同じような焚き火の明かり・・・いい感じ♪ と写真に撮った。
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これも、建築中ならではの写真になったと思う。
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# by nasutombo | 2010-01-13 23:14 | 建築綴り